超音波検査・病理検査
Category:呼吸器疾患
2021年7月17日超音波検査
超音波検査は肺および胸膜の腫瘤を診断するのに有用であり、また生検検体の採取または吸引の際のガイドとしても役立ちます。横隔膜側の腫樹は摘出することができますが、心臓の位置がじゃまになり生検や吸引は非常に難しいです。また超音波検査は胸膜彦出を調べるのに有用ですが、胸腔の脂肪が糸状構造物を形成し、これが線維性構造物または肉芽腫様組織と誤られる可能性があることに注意が必要です。
病理検査
(1)鼻腔内生検(ストロー生検)
ウサギでは、鼻道にかぎりバイオプシーができます。副鼻腔にはストローを挿入できないです。腹鼻甲介と重なる部位には抵抗感がありますが、その後はスムーズです。
鼻腔内をストローが通常横に動くことはないですが、横に動く場合は副鼻腔領域の損傷です。
(2)肺実質のバイオプシー検査
肺実質ではバイオプシーが有効な検査ですが、熟練の保定者および麻酔の管理が必要です。