うさぎの歯科関連膿瘍についてまとめ
Category:歯科関連腫瘍
2021年10月12日ウサギは、その異常とも思えるほどの自己治癒の速さが「抗菌薬が患部に届きにくい」という皮肉な結果を招くため、ウサギの歯科関連膿瘍の治癒率は高くないです。
ウサギの膿瘍壁、膿の性状または骨の変成は特有なものであるし、臨床的に考慮すべき点はありますが、ヒトの分野でもウサギと似た症状は存在しており、治癒過程に至っては決してウサギと別次元というわけではないです。
今回、“これでウサギの歯科関連膿傷が治る!!”といい切れる内容ではないですが、膿瘍切除などいくつかの事柄を考慮していただき、予後やQOLの維持、そして治療に前向きに取り組む糸口になればと思います。