肉垂
Category:脱毛
2021年5月12日ウサギの雌にみられる特徴的な所見となります。
飲水の際に肉垂が濡れて湿性皮膚炎が発生することもあるため、注意が必要です。
偽妊娠時の巣作り行動により顎下の抜毛がみられることがあるが、この行為が過剰となり自傷行為に移行する例も多いです。
子宮卵巣摘出によりこの行為の改善がみられる場合があります。
主な鑑別診断
- 湿性皮膚炎(飲水時の肉垂への水の付着)
- 歯牙疾患による流延
- 肥満など
耳
ウサギの耳は血管が豊富であり、体温調節を行う場所であるため、正常でも被毛がやや薄い傾向になります。
これを脱毛と間違えないように注意が必要です。
ウサギの耳は真上から見る、と被毛部とやや薄い部分がありますが、これも正常です。
皮膚伸張
ウサギの皮膚はよく伸張するため、皮膚疾患や脱毛、または換毛などが見えづらいことが多いです。
このため、身体検査は細部まで行う必要があります。