ウサギの歯科関連膿瘍
Category:歯科関連腫瘍
2021年9月10日ウサギでは比較的多く発生する膿瘍であるが、ウサギ診療全般同様に情報に乏しく経験則に頼っている感は否めません。
通常、膿瘍=”厚い被膜に覆われている”というウサギならではの、常識に基づいた治療ですが、歯科関連膿瘍ではその常識から逸脱していることも多いです。
完全治癒率が著しく低いため、そこに目標を置いて治療にあたれないことが、この分野に対する興味の希薄さにつながっているのではないでしょうか。
しかし、実際のところ、治療困難症例ばかりではなく、治癒例の話もよく聞くし、私も経験があります。
そこで今回は、歯科関連膿瘍の治癒率を高めるべく、治療法に加え、原因の整理、分類形態について解説します。