口腔内疾患
Category:脱毛
2021年4月27日ウサギにおいて好発する歯牙疾患である自歯過長症では、白歯の違和感や柊痛により続発して流涎が発生し、これにより口周囲(とくに下類)に湿性皮膚炎が発生します。
さらに、その違和感により口周囲を両前肢でこすることで延が付着し、前肢においても湿性皮膚炎が生じ、脱毛が発現することがあります。
治療
口周囲や前肢に皮膚炎がみられる場合には皮膚炎の治療とともに、基礎疾患を確認するための口腔内検査も必須となります。
口腔内疾患は、完治不可能な場合も多いため、しっかりとインフォームド·コンセントを行うとともに、痛みに対する治療も必要となります。
主な鑑別診断
- 流涙(上部気道疾患、鼻涙管の通過障害)
- 流誕(飲水による肉垂の湿り、歯牙疾患以外のロ腔損傷や膿場)
- 湿性皮膚炎
- 口腔内腫瘤物
- 下顎の分泌腺など