歯科関連膿瘍の治療のポイント
Category:歯科関連腫瘍
2021年10月12日どの型でも押さえるべき3つのことは、抗菌薬、鎮痛薬、原因治療である。
1、抗菌薬
投与期間は少なくとも2~4週間であるが、安全性の高いものなら長期的に使ってよいです。
脈管が少ないため抗菌薬は内部に浸透しないことや、化膿性物質と結合することで不活化するものもあることが注意点です。
2、鎮痛薬
ウサギは、ほかの動物に比べ痛みに強いといわれていますが、強く、連続性の疼痛があるときにはペインコントロールが必要です。
疼痛を緩和することで食欲不振を改善できます。
疼痛の判定基準は、食欲および活動性の低下。患部の触診により疼痛を認めます、
便のサイズが小さくなっている、硬い乾草を避けるようになっている、などです。
このような徴候がみられたら鎮痛薬の使用を見直す必要があります。
3、原因治療(抜歯の判断)
メリットは低コストで容易なことです。
デメリットは疼痛を伴い、麻酔が必要なこともあることです。
適応基準として、失活歯がある、動揺歯がある、歯の根元から排膿している、生活の質(QOL)の維持などがあげられます。