歯科関連膿瘍の原因4
Category:歯科関連腫瘍
2021年9月17日下顎突出症
常染色体性劣性形質として遺伝や、上顎骨が正常より短いネザーランドドワーフなどの短頭種に多いです。
下顎突出症では、萌出する生後3週間の時点からすでに切歯がかみ合いません。
歯牙疾患になりやすく、歯科関連膿瘍の原因にもなりやすいです。
齲歯、歯周炎
おやつなどの炭水化物食は齲蝕病原性細菌が繁殖しやすく、白歯歯間部に隣接面の齲蝕を発生しやすいです。
一般的におやつは糖質が多いため齲歯の原因となりやすいです。
根尖膿瘍に進行し、一度感染が歯根に達すると歯根の構造が破壊され、周囲の歯槽骨に感染が生じます。
硬いものをかじることで不正唆合のリスクが増加し歯科関連膿瘍のリスク増にもつながります。
伸長した歯冠の口腔粘膜への穿孔、切歯歯冠が伸長して類部粘膜を穿孔、臼歯歯冠の伸長による類部粘膜の穿孔、異物の穿孔創、牧草などが穿刺しやすくなります。
歯科関連膿瘍の原因のまとめ
- ウサギの解剖学的特徴として、大切歯は鋭角な歯の先端を得ることができる一方、角度が鋭角になり過ぎると、歯根部に負担をかけます。
- 第2前臼歯根尖は鼻涙管の直下に位置します。
- 高齢になると咀嚼力の低下、嗜好性の変化などにより、硬い乾燥牧草を食べなくなる個体が増えてきます。しかし軟らかい乾燥牧草などへの食餌の安易な切り替えは、不正唆合のリスクが高まり歯科関連膿瘍の可能性を増大させます。
- 高齢ウサギの歯科関連膿瘍の原因が“高齢だから”とは必ずしもいえません。