疥癬
Category:脱毛
2021年5月29日疥癬
センコウヒゼンダニによる感染が原因となります。近年の発生率は低いです。
病変は、眼・鼻周囲などの顔面部に多く生じます。
初期症状は局所的な脱毛と漿液性の滲出液が特徴的であり、その後に痴皮がみられます。また、重度な掻揮もみられ、擦過傷も形成されます。
治療
イベルメクチンの投与が有効です。
耳疥癬
耳疥癬(耳ダニ症)はキュウセンヒゼンダニによる感染が原因となります。
激しい掻揮が主症状で、症状が進行すると溶出液が乾燥し、茶褐色のフレーク状の獅皮が大量に形成されます。耳の痴皮の洗浄は痛みを生じ出血する可能性があるため、無理に行う必要はないです。
治療
イベルメクチンの投与で治癒がみられます。または、セラメクチン含有の滴下式駆除剤も有効です。
主な鑑別診断
- ツメダニ
- ズツキダニ
- ノミ
- 細菌性、真菌性外耳炎など